コーチング・バイブル

コーチング・バイブル_a0002763_6193465.jpg聴き方の技術についてですが・・・

いま読んでいる最中の本ですが、

『コーチング・バイブル』
人がよりよく生きるための新しいコミュニケーション手法
・2002年9月26日 第1刷発行
・著者:ローラ・ウィットワース+ヘンリー・キムジーハウス+フィル・サンダール /CTIジャパン(訳)
・発行所:東洋経済新報社

この本によると、コーチングには5つの資質があり、そのもっとも重要なものとして「傾聴」を挙げています。
「聴く」行為自体を、意識の焦点とその影響の観点より、されに3つのレベルに分類しています。

○レベル1:内的傾聴
○レベル2:集中的傾聴
○レベル3:全方位的傾聴

プロのコーチは、常にレベル2とレベル3で傾聴するといいます。

このプロのコーチの聴き方なのですが、合気道の構えと非常に近い気がするんです。
合気道の場合、常に自分がいかようにも対応できるよう、なにものにもとらわれず、緩んでリラックスした状態であるようにします。
でも、感覚については、五感すべてを発動し、弛みをとって、全身であらゆる情報を受け取れるようにします。
それをアタマで考えてやるのではなく、自然に動くがままに任せる。
そういう構えを僕は目指しているのですが、それがプロのコーチの構えと似ている、なんとなくそう思うのです。

僕は、コーチングについては勉強中ですし、きちんとした訓練を受けたことはありません。
でも、そういう聴き方をしたいなと思って、仕事・プライベート限らず、あらゆる局面で練習しているところです。

ところで、僕はこの本の冒頭に出てくる「ヒトデの物語」が大好きです。
以下、引用させていただきます。

ある朝早く、1人の男が打ち寄せる波を見ながら海岸を歩いていると、数え切れないくらいのヒトデが砂浜に打ち上げられ日干しになって死にかけていることに気がついた。その異常な光景にしばし茫然としていると、ふと遠くの方で若い女が1つ1つのヒトデを拾い上げては海に向かって投げ返している姿が目に入る。男はその女のところまで近づいていき、こう声をかけた。「そんなことしたって時間の無駄じゃないか。こんなにたくさんのヒトデがあるのに、そんなことしたっていったい何の意味があるんだい?」すると、その女は足元にあったヒトデを1つ拾い上げると思い切り海に向かって投げ返し、「あのヒトデにとっては意味があったわ」と言ってさらに足元にある別のヒトデに手を伸ばした。

by hotshark | 2004-08-28 22:52 | 本について
<< ネガティブキャンペーン 工具箱 >>