このクルマを買ってから、1年半以上が過ぎた。
僕はこのクルマを買うとき、このクルマでキャンプへ行けるのかどうか(主として、十分な荷物が積めるどうか)が、非常に心配であった。 もちろんラゲッジルームの寸法を測り、今乗っている車と比較してやや小さいことはわかっていたが、キャンプ用品をすべてディーラーに持ち込んで積み込んでみる勇気もなく、一人悶々としていた。 クルマのカタログには、以下のようなソソルコピーが・・・ 気持ちのいい風と太陽に誘われて、さあ、どこへ行こう?週末ごとに家族みんなを、わくわくする気分にさせてくれるのも、ワゴンならではのもの。バカンスの本場、ヨーロッパで生まれ育ったゴルフワゴンは、そんな気持ちをよくわかっています。テールゲートを開ければ、ちょっと上を行く新しい世界が広がります。想像してみてください。あなたならゴルフワゴンといっしょに、どんな生活を楽しみますか?「子供たちと、季節の風を感じながらキャンプを楽しみたい。自然の素晴らしさをわかちあいたい」。・・・・・・<中略>・・・・・・そのスタイルから想像される以上に大容量のラゲージスペース。荷物を積む時の使いやすさではなく、安全性にまで配慮されたさまざまな工夫。旅先までの胸はずむ時間を、楽しく快適なものにしてくれます。ゴルフワゴン。乗り込んだその時から、今までとは違う幸せがみんなを包みます。コピーのとおり、このクルマでキャンプへ行けるには行けるだろう。 しかし、実際にキャンプへ行くにあたって、本当に「使える」クルマなのかどうかが、僕は知りたかった。 ウェブで、実際にこのクルマを使ってよくキャンプに行ってる人をさんざん探したが、見当たらなかった。 だから・・・というわけではないが、このクルマを買おうかどうか迷っているキャンパーのみなさん! 大丈夫!家族4人を乗せて、十分キャンプへ行けますよ! ※Googleで「ゴルフワゴン キャンプ」と入力して検索すると、当ブログが比較的上位にヒットします 2003年5月、このクルマで初めてキャンプに行った。 十分に荷物が載るかどうか心配であったが、杞憂であった。 荷室がスクエアであり、非常に効率よく荷物が積めるのには驚いた。 カタログコピーのそのスタイルから想像される以上に大容量のラゲージスペースは、本当だ。 写真で見てわかるように、キャンプ用品のモジュールと相性が良く、ちょうどよい具合に荷物がおさまるのだ。 ただし、当然後部荷室だけでは足りないので、バリアブルカーゴエリアとルーフラックの活用が不可欠ではある、と思う。 頑丈なラゲージネットパーティションが標準で装備されている。 荷物が座席に飛び出してくる心配がまったくないので、安心して運転に集中できる。 安全性にまで配慮されたさまざまな工夫とは、こういうことを指すのだろう。 国産のステーションワゴンの中には、このネットが付いていない、もしくはオプション扱いになっているものが多いと聞くが、本当だろうか。 もし本当なら、日欧の設計哲学の差を改めて痛感せねばならない。 2003年8月、飛騨ながれ葉オートキャンプ場までかなり長距離を走行したが、以前に乗っていたクルマと比較して疲労が格段に少なかった。 逆に、屋根にまで大荷物を積まれ、クルマはかなり疲労したと思う。 2003年10月のキャンプの時は、撤収時に雨に降られた。 一時的に雨がしのげる跳ね上げ式リアゲートが、ありがたかった。 僕の好みでいうと、クルマは、リアゲートを開けた姿がサマになっていなければならない。 その点、このクルマは満点だ。 ビキニ姿の女性の後ろ姿が美しいのと同じだ。 このクルマがもっとも美しく見える角度だ。 何度見ても、惚れ惚れするデザインだ。 2003年11月にでかけた、丹波篠山渓谷の森公園にて。 この角度から見た姿も、好きだ。 地味だけど、存在感のあるデザイン。 国産メーカーには絶対にできないデザインだ。 国内を代表するメーカーT社が発売しているあるワゴン車は、このクルマの真似をしているとしか思えない軽薄で醜いデザインが施されているのだが、考え過ぎだろうか。 キャンプ場がよく似合うクルマだと思う。 2004年の5月に出かけた吉井竜天オートキャンプ場にて。 こんな小さなクルマに、よく家族4人とあれだけの大荷物が載せられるもんだと、いつもながら関心してしまう。 2004年の夏休みに出かけた、無印良品南乗鞍キャンプ場にて。 このクルマは、デザインも、機能も、実際に使われることによって磨き抜かれている、そんな感じがする。 バカンスが日常生活の中に当たり前に組み込まれているヨーロッパで生まれた実用車だからだろう、と思う。 だから、このクルマは、街も山も、よく似合う。
by hotshark
| 2004-08-28 15:52
| クルマについて
|
by hotshark
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