病院は病人を作るところか?

ごく一部の病院に限られるとは思いますが、ときどき「病院は、病人を作っているのか?」とさえ思えることがあります。

先日も、若い女性がとても不安げな様子で来院されました。
お話をうかがうと、朝起きた時に足腰の激痛で立ち上がれなくなり、病院へ行ったそうです。
するとお医者さまは診断後、「手術するしかない。そうでなければ将来歩けなくなる」とおっしゃったそうです。
その女性は、悲しみと絶望で目の前が真っ暗になったそうです。
昨日までごく普通に生活していたのに、なぜ?何もしてないのに、なぜ?
しかし、信頼するお医者さまからそう言われた以上、自分がたいへん重い症状であるとしか思えません。
かといって手術は怖いし、避けたい・・・でも、歩けなくなるなんて・・・
いろんな人の意見を聞いてみようと思い、勇気をふりしぼって、私のところへ来られました。

その女性の様子や、お話をうかがっていると、手術は必要ないことがすぐわかりました。
同じような症状の方が改善された例を、いくつもみてきたからです。
どうやったらよくなっていくか、それを頭に描くこともできました。
だから「手術なんてとんでもないです。じきによくなりますよ。大丈夫です。安心してください」と申し上げました。
その女性は安堵のあまり、その場で涙を流しておられました。
お医者さまから言われた「手術」「歩けなくなる」の言葉に、いかに傷ついておられたかがよくわかりました。

私はその女性に、人間の身体の力がいかに偉大であるかを説明しました。
そのことに、大きく納得されたようでした。
そして案の定、一度の施術で驚くほど改善されました。
それは、この女性が心から安心し、自分の身体の力を信じ、その力が発揮されたからでしょう。

しかし、もしそのお医者さまから言われた通り、手術をしていたら・・・考えただけでも恐ろしくなります。
もちろん、手術が必要なことも多いと思います。
私も右手を骨折したときは手術を受け、そのおかげで再び右手を自由に使えるようになりました。
私の手術を担当してくださったお医者さまは、少なくとも私を不安にはさせず、安心させてくださいました。

人を健康に導く立場にある者は、人を絶望させたり、悲しませたりは、決してしてはならないと思います。
心がそのような状態に陥ると、本来よくなるものも、よくならないと思うからです。
今回の件に限らず、お医者さまに「歳だからあきらめるしかない」「この痛みとは一生付き合うしかない」「生まれつき○○だから治らない」などと言われて、藁にもすがりたい気持ちで私のところへ来られる方が少なからずおられるのも事実です。

病院は病人を作るのではなく、病人を無くするよう努力していただきたいと切に願う次第です。


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by hotshark | 2009-10-23 08:29 | 整体師日記
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