本日の稽古日記 4月27日 昇級昇段審査

4月27日、枚方合気道同好会にて昇級昇段審査が行なわれた。
僕は、三級1名、一級2名の方の審査を担当させていただいた。
以下、簡単に講評をさせていただく(懇親会の際に伝えたことの補足である)。



まずは、三級のYさん(女性)。

Yさんは、普段から稽古熱心であり、上達も早い。
技も女性らしく優しく丁寧で、たいへんに良いと思う。
ただ、極度に緊張をされる傾向があり、審査時にもそれがよくわかった。

どのような時も、落ち着き、冷静でいられる心を鍛錬するのも、武道稽古の大きな目的である。
今後は、表面的な技の巧拙だけにとらわれず、その奥にある「何か」をつかむように努力してはいかがであろうか。

審査前に少しお教えした呼吸法や瞑想法も、そのための一助となるはずである。
先生にも相談し、いろんな方法を自分で試してみて欲しい。

とにかく、第一目標である三級に合格し、袴がはけるようになり、本当によかったと思う。
自分の技の練磨はもちろんのこと、これからは後進や初心者の指導にも力を注いでいただきたいと思う。

次に、一級のMさん(女性)。

Mさんも、稽古熱心な方である。
また他武道を稽古されていることもあり、心も練られており、僕も見習うべきところが多い。
道場のモップかけは彼女が始められたことであり、普通に陰徳を積むことができる方だとお見受けしている。

技については、やや急ぐ傾向にあり、それが極めや残心の甘さにつながっていると思う。
また、急ぐことが身体を捻る動作にもつながっているので、意識して注意する必要があると思う。

技のバリエーションを増やすより、基本技をより丁寧に、奥深く探求した方がよいと思う。
間合い、理合い、技の緩急等に留意して稽古するとよいと思う。

次は、いよいよ初段である。
女性指導者の一人として、大きく成長していただきたいと思う。

次に、一級のTさん(男性)。

たいへん落ち着いて、丁寧でメリハリのある技は、とても素晴らしいと思う。
ただ、カタチにこだわり過ぎている感があり、それが無駄な動作や、技の甘さにつながっていると思う。
今後、理合いをきちんと研究されると、格段に伸びると思う。

また、技の巧拙だけで段位が決まるものではない。
道場へ技の稽古だけをしにくるだけでは、たいへんにもったいない。

今後、初段を目指すならば、それをよく心に留めておいて欲しいと思う。
by hotshark | 2008-05-01 06:31 | 合気道稽古日記
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