人それぞれ

今年の夏休み、5泊6日でキャンプへ行く
標高1,600メートルの高原なのだが、キャンプ場のサイトを見ると、今年はけっこう暑いそうだ。
そのことを今日嫁さんに伝えたら、彼女からこう言われた。

「アンタの道楽に付き合わされる私や子供の身にもなってよ・・・」

確かに、キャンプは僕の趣味だ。
だから、キャンプへ行くことを「家族サービス」とはまったく思わっていない。
ましてや嫁さんや子供たちに「連れて行ってやるんだから、ありがたく思え」などとは微塵も思っていない。
あくまでも僕が好きで好きでたまらずに、やっていることだ。
だから、道具や材料の調達、行き先の選定や予約、準備、荷物の積み込み、そして現地における設営、料理と後片付け、アトラクション、そして撤収、帰宅後の道具の手入れから収納まで、すべて僕が仕切るし、実作業の多くは僕が自分の手でやる。
もちろん、行き帰りの車の運転も、ほとんどが僕だ。
そのすべてが楽しいから、好きだから、やっている。
でも、一人で行くより家族で行くほうが楽しいから、嫁さんの言うとおり、彼らに無理矢理「付き合って」いただいているのかも知れない。

「それやったら、やめるか?」

と、喉もとまで出かけたが、ぐっと飲み込んだ。
やっぱり、僕はどうしても行きたい。
嫁さんも本当に「かなわん」のなら、今までも一緒には行ってなかったと思うからだ。
決して行きたくないというわけではなく(むしろ彼女はキャンプは好きだと思う)、趣味に暴走する僕に少し水をかけたいだけだと思ったからだ。

ところで、一方で、こんな人もいる。

「いいなあ・・・キャンプ、子供たちが喜ぶだろうけど、旦那が面倒だと言うので、うちはあきらめている・・・」

僕の妹は、そんなことを言ってた。
いや、妹だけでなく、何人かの女性に同様のコメント(または、愚痴)を聞いたことがある。

人それぞれ。
たかがキャンプのことだけど、率先してキャンプへ行きたがる夫もいれば、そんな面倒なことは金を積まれてもイヤだと言う夫もいる。
キャンプに目がない夫に嫌気がさす妻もいれば、キャンプをうらやましいと思う妻もいる。
また、不便だし虫はいるしキャンプは絶対にいや!という妻もいる。
どちらかが間違っていて、どちらが正しいというものではない。
本当に人それぞれ。
しかし、夫婦関係は微妙なバランスで成り立っているもんだな、とワケのわからないことを考えながら、僕は今夜も大好きな焼酎を楽しむ。
by hotshark | 2004-07-11 18:04 | いわゆる日記
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