本日の稽古日記 7月3日

またまたまた、一週間遅れの稽古日記になってしまった・・・

最近入門された初心者のみなさまが継続して稽古に来てくださっている。
とても嬉しいことである。
しかし、僕が初心者の頃と比較すると、みなさんはるかに上手である。
きっと上達も早いと思う。
ぜひ続けて稽古に参加していただきたい。



今日やらせていただいた模範技その1は、「交差取り二教押さえ込み」。
いろんなポイントがあるが、今日は“目線”に気をつけるよう申し上げた。
二教で相手を崩す場合、特に初心者の方で多いのは、手首を極めて崩そうとがんばることだ。
これはこれで間違いとはいえないかも知れないが、僕は何度やってもダメだった。
そんなときに先生に教えていただいたのが、目線の運びである。
掴まれた手首に目線をやると、相手は多少痛いかも知れないが、耐えられてしまう、そこで止まってしまうのである。
そこで手首のことは忘れて、相手の脳天から相手の中へ入り、地中深くまで目線を落とす。
相手は、どこから来るのかわからない力に、思わず崩れざるを得なくなる。
これを稽古して、僕は要領をつかむことができた。

あとで先生から「うまく説明したネ」とほめていただいた。
僕は「何をおっしゃってるんです、先生。僕は先生に教えていただいたことをそのまま説明しただけのことです」と申し上げた。
先生は「え?そうだっけ?僕、そんなこと言った?」・・・・・。
このこだわりのなさが、先生が先生たるところである。
僕には、とても真似できない。

模範技その2は、「突きからの呼吸投げ」。
空手有段者であるW先輩に相手をしていただいた。
W先輩の突きは、正直言って怖い。
だけど、怖がる心はいちばんいけない。
決して逃げてはいけない。
むしろ、自分から出て行く。
かわすでもなく、よけるでもない。
間は張り詰めながらも、自分自身はやわらかく、リラックスしてスッと入り身をする。
あとは背後から、やさしく肩から背中を撫でて崩す。
今回は、「逃げない」ということをみなさんにお伝えしたかったのだが、伝わったかどうか・・・

ところで・・・

いかに技をかけないか。
いかに投げないか。

これが、最近、特に僕が気をつけていることである。
なかなかこれがむつかしいが。
by hotshark | 2005-07-09 01:41 | 合気道稽古日記
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