■5月2日(月)
夜はずっと、風の音がすごかった。
風神雷神図というものがあるが、まさにあの風神が天空を駆け巡っている、そんな感じがした。
テントが心配になり外に出て、張り綱やペグの状態を確認する。
しかし、思ったほど風は強くない。
周囲の木々が守ってくれている、そんな感じを受けた。
夜が明けて外へ出てみると、雨と風はおさまっていた。
青空ものぞきはじめている。
いつにも増して、気持ちのいい朝だ。
さて、今日も一人で散歩に出かける。
キャンプ場内の遊歩道を歩く。
雨に洗われたせいか、木々や山の色がたいへん鮮やかになっている。
色のハーモニー、形のハーモニー、高さや奥行きのハーモニー、林の香り、そして響き渡る野鳥の声・・・
なんでもない雑木林だが、とても美しい。
そして、心洗われる気がする。
蒜山高原キャンプ場レポート(10)「ドライブ」へ続く
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