親バカですが、子供の成長に涙する

親バカですが、子供の成長に涙する_a0002763_0375974.jpg先日の日曜日、子供たちが通う空手道場の試合があった。
6年生の長男は、小学生最後の試合であった。

実は、長男は未だ空手の試合で「勝った」経験がない。
彼は、力は強い。技量もそこそこある。
でも、どうしても勝てない。
ただの一勝もできない。
今回は、半年ぶりの試合。
どうしても、小学生のうちに、せめて一勝だけはして欲しかった。
彼に「勝つ経験」をさせたかった。



道場の先生や先輩方も同じ思いで、それはそれは熱心に指導をしてくださった。
試合の前日の土曜日も、特に長男に対してよくしてくださるM先輩が、本当に親身になって稽古をつけてくださった。
そんな、先生や先輩方の思いを、長男がどう受け止めていたのか・・・

日曜日の試合。
長男の第一回戦の対戦相手は、背の高い長男よりも、さらに大柄であった。
しかも、体重もかなりありそうだ。
事前の申請により、第一回戦は体格が同等の対戦相手が選ばれる。
それにしても、これは長男が不利だと思われるほど、体格差があった。
しかし、見ている限り、長男に緊張の色はなかった。
まるで何かを悟ったように、淡々と試合に挑んだ。

試合が始まった。
この半年、長男の力と技は、格段に進歩した。
以前は、ミットを持って、彼の突きや蹴りを受けてやったが、今やそれもできないくらい、彼のパワーは強烈だ。
それに、スピードが速くなり、加えてフェイント等の小細工を使うようにもなった。

今日も、見違えるような動きを彼は見せている。
先生や先輩の教えを忠実に守り、相手の強烈な突きを巧みに裁き、鋭い蹴りをきめている。
確実に相手にダメージを与えて、試合を有利にすすめている。
相手が引き気味なのが、わかる。
今までに、なかったことだ。

ついに、鋭い膝蹴りを相手の腹部にきめ、相手が膝を折って、倒れこんだ。
腹部へのダメージだけでなく、蹴り合いの中で足を負傷したらしく、相手は立つことができなかった。
審判がその様子を判断し、一本決めの合図を送った。

初めて、長男が勝った。
それも、一本勝ちだ。
たかが、たったの一勝だが、僕はとても嬉しかった。
どうしても越えられない壁を、長男が越えてくれたことが、たまらく嬉しかった・・・
*写真中央よりやや右に写っている黄色帯が、長男。
by hotshark | 2005-02-09 01:01 | いわゆる日記
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