新質素革命

新質素革命_a0002763_63475.jpg『新質素革命』
・2003年10月15日 第1刷発行
・著者:浜野安宏
・発行所:出窓社

さあ皆んなで!
今すぐ
断崖絶壁へ暴走する火だるまの列車から飛び降りて
もっとちがう 本当の人間の生き方をさがそう
皆んなが 一人 一人
そうしなければ
いくらでも列車は崖に近づいていく
そのまま自殺したい人は 行くがいい
僕は止めはしない
これは、1971年12月に発行された、浜野さんの著書「質素革命」に著されたメッセージである。
あれから30年ちょっと。
浜野さんが、この「質素革命」の中で予測したことは、ほとんど的中した。
この「新質素革命」は、そんな書き出しで始まる。

浜野さんは、僕がもっとも強く影響を受けた人物の一人である。
10年ほど前、浜野さんの数々の著書を読み、どうしても本人に会いたくなり、当時横浜にあった事務所に押しかけたこともある(もちろん、事前に約束はしたが)。
お会いした印象は、「想像以上に大きな人」。
身体が大きいということもあるが、人間の器が、普段接している人間とは桁違いに大きい、そんな感じがした。

暴走列車を止めるのは、一人一人の気付きと、具体的な行動でしか、不可能である。
まずは、自分が何に気付き、何をするか、だ。

浜野さんは、どこまでも優しく、どこまでも厳しい。
by hotshark | 2004-09-11 05:58 | 本について
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