流派について

流派について_a0002763_5502235.jpg武道には、いろんな流派があります。

合気道でも、開祖である植芝盛平翁先生のご子息が跡を継ぐ合気会を始め、翁先生の高弟であった先生方が創始された様々な流派があります。
さらに、それぞれの流派から派生した流派や、そこから離れて独自の稽古をされている道場もあります。
それらは何かを究めようとする人間の探究心と情熱の産物であり、たいへんに素晴らしいことだと思います。

それぞれの流派や道場に特長があります。
そして、それが技や型や稽古内容に表れています。
登る入口や道は違えど、目指す頂上はみな同じだと思います。
他者を思いやり、決して争わないこと。
そしてすべてと調和し、世のため人のために生きられる自分であることを目指し、それぞれの方法で、肉体と精神を練磨するのだと思います。

その頂上を指し示すことこそが、生きるか死ぬかの闘いを通し、命を賭けて自己を極限まで鍛え上げ、日本伝統の心と技を磨き、守ってきてくださった先達たちの想いと願いの昇華であると私は認識しています。

私が現在身を置く療術界も、それとまったく同じだと思います。



療術界にも、いろんな技法や流派があります。
それぞれに特長があり、違う考え方、やり方があります。
そしていずれも、多くの先達の探究心、創意工夫、情熱、経験、そして何よりも人を思いやる気持ちにより練り上げられてきたものです。

いずれの技法や流派であろうと、究極的には世のため人のために生きられる自分であることを目指し、療術家は技と心を練磨するのです。
人さまとご縁をいただけること、人さまの健康回復に寄与できること、人さまに喜んでいただけること、人さまに新たな気付きを得ていただくこと・・・
それが人間として、いちばん幸せなことなのだと思います。

頂上へ至る道は、たくさんあります。
入口となると、さらにたくさんあることでしょう。
どの入口や道が良いとか悪いということではなく、頂上を目指しているかどうかが重要なのだと思います。

つまり、どの技法や流派が優れているというわけではない。
そこにあるのは、優劣ではなく、違いだけである。
自分は、何を目指してその技法や流派を選び、その道を選んでいるのか。

その自己留意と、いったん決めたらそれを究めようとする覚悟と、自信と誇りが何よりも大切であると、私は考えています。


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by hotshark | 2009-07-29 23:59 | 整体師日記
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