大東流合気柔術 昇級審査

4月の初旬に、大東流合気柔術一級の昇級審査を受け、無事認定いただくことができた。
稽古を休みがちだったので二級昇級後から時間がかかったが、とても嬉しく思う。

一級の審査技は、以下の初伝一箇条30本である。

■居捕
一本捕、逆腕捕、肘返、車倒、絞返、抱締、搦投、小手返、抜手捕、膝締

■立合
一本捕、車倒、逆腕捕、腰車、搦投、裏落、帯落、切返、小手返、四方投

■半座半立
半身投、裏落、居反、肩落、入身投

■後捕
立襟捕、両肩捻、両肘返、抱締捕、肩落



私は合気道と大東流の両方を経験しているので、よく「合気道と大東流は、どう違うのですか?」と聞かれる。
目指すところは同じだがプロセスや型が異なる、つまり山頂へ登る道がさまざまであるようなものであると私は答える。

私の感じ方でいうと、もちろん流派や道場によって異なるが、合気道は型を単純化し、さらに最初からすべてを学ぶという感じである。
それに対して大東流は、武術の理合いをひとつひとつ学んでいくという感じだ。

料理教室に例えると、合気道は最初からいろんな料理の作り方を学び、徐々に個々の料理を究めていくという感じである。
それに対して大東流は、材料の吟味の仕方から学び、次に煮炊きや味付けの基本を学ぶというように、ひとつひとつステップを踏みながら究めていくという感じだ。

どちらが良い悪いではなく、取り組み方が異なるのだ。

初伝一箇条は、基本的な姿勢と腰の座り、身体の使い方、中心の取り方、詰めの感覚を体得するためのプロセスであると私は理解している。
私としてはようやく理解できたというレベルであり、体得はまだまだだと思っている。

稽古を重ねて、今年中には初段の認定をいただけることを当面の目標としている。
by hotshark | 2009-06-06 23:25 | 合気道稽古日記
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