原本・西式健康読本

原本・西式健康読本_a0002763_6523747.jpg『原本・西式健康読本』
・著者:西 勝造
・1979年6月10日 第1刷発行
・発行所:農山漁村文化協会

今年の7月に“3ヶ月で体重7キロ減量”という日記を書いた。
その中で紹介した健康法のオリジナルが、この西式健康法(別名、西医学健康法)である。

西式健康法とは、ひとことでいうと自然治癒力(自己治癒力)を高めるための具体的なメソッドである。

著者である故・西勝造先生は、もともとは技師である。
若い頃、ご自身が難病にかかり、生命の危機に瀕し、医学や健康法の研究を始められた。
古今東西の数万の文献を読破され、ありとあらゆる健康法を自らの体で試された。

その中からよりすぐりのものを集大成されたのが、この西式健康法である。



僕はまず、朝食を抜くことから始めた。
もともと朝食を食べることが苦手だったので、何の苦痛もなく習慣化できた。
特に体重を落とそうと考えたわけではないが、約半年で10キロ強減量した。

以来、健康や減量を願う人に朝食抜きを薦めているが、実践者はほんの数名のみである。
ほとんどの方は「朝食を抜くなんて、とんでもない!」と真っ向から否定される。

まず実践してくれたのが、僕の両親だった。
二人とも昭和一桁生まれなので、もともとは朝食信奉者、つまり健康のために朝食は欠かせないとの考えを持っていた。
ところが、僕が薦めた本を読んで納得できたのか、あっさり朝食抜きを実践し始めた。

その結果、父は数ヶ月で体重が約8キロ減り、体調が良くなったとのこと。
母は体重の減少はほとんど無いが、健康診断におけるコレステロール値がかなり下がったとのこと。
また、朝食の準備と片づけが不要になったため、朝の時間に余裕ができたことをたいへんに喜んでいる。

次に、勤務先で実践者が一人あらわれた。
僕よりやや年上の中年男性であるが、僕の話を聞いてすぐに朝食抜きを開始された。
その結果、約2ヶ月で4キロ減量し、腹囲が減り、ズボンがゆるくなってしまったそうである。
もちろん、体調もよくなったとおっしゃっている。

ただし、朝食抜きは西式健康法のほんの一部である。

西式健康法には運動法もある。
この運動法は武道における身体運用と相通じるものがある。
事実、合気道道場で実践している体操とまったく同じものがいくつかある。
それもそのはず、双方とも骨格の歪みを除去し、身体機能を正常化する効果があるからである。
僕は、その一部を毎日朝晩実践している。

それから後でわかったことだが、西先生は合気道開祖である植芝盛平翁先生と親交があったようである。
西先生は合気道の稽古(演武)をよくご覧に来られ、合気道を「西式健康法を補う唯一のもの」と評価されていたそうである。

他に、就寝法や皮膚鍛錬法等もある。
就寝法とは、平床寝台+硬枕を利用することである。
皮膚鍛錬法とは、温冷浴や全身の皮膚を外気にさらすこと等である。
いずれもまだ実践できていないが、昨年に比較すると薄着に抵抗がなくなった。
どうやら寒さに強くなったようである。

なんでもそうであるが、自分が心から信じて実践すること、それがいちばん大切である。
信じられなければ、何をやったところで効果はない。
また信じていても実践しなければ、何も結果は出ない。
健康法しかり、武道稽古しかりである。

僕は生涯健康でありたい。
誰にも迷惑をかけず、誰の世話にもならず、この世を去る直前まで元気でありたい。
そのような考えのもと、この西式健康法を実践していきたい。
by hotshark | 2007-12-30 06:52 | 本について
<< あけましておめでとうございます 自力整体の真髄 >>