昇級審査

先日、大東流合気柔術琢磨会の道場にて昇級審査が実施された。
僕は四級を受けさせていただき、無事認めていただくことができた。
たいへんに嬉しい。

審査技は、初伝一ヶ条の中から、居捕(座り技)7本、立合(立ち技)7本である(それぞれ左右がある)。
審査を受けるのは久しぶりなのだが、やはり審査がなければなかなか技(型)を覚えないものだと実感した(笑)
一ヶ条の技は30本あるのだが、やっと約半分を覚えたというところだ。



大東流合気柔術は、ごく大雑把に言えば合気道のもとになった古武道である。
合気道開祖である植芝盛平翁先生は、大東流合気柔術中興の祖と言われている武田惣角師よりこれを学び、強い影響を受けたとされている。

我々が所属する琢磨会という団体名は、武田惣角師より免許皆伝を受けた久 琢磨師の名前を借りている。
久師は大東流免許皆伝の他、植芝盛平翁より合気道八段を授与されている。
琢磨会が結成される以前、久師が主催していた道場は「関西合気道倶楽部」というものであった。
このためか、琢磨会の支部道場の中には道場名として「合気道」の名を入れているところもいくつかある。
また、大東流と合気道の区別を厳密につけていない方もおられるようだ。

僕の解釈でいえば、広義の合気道と狭義の合気道があるのだと思う。
広義の合気道とは、大東流合気柔術を含む合気系武道の総称のようなものである。
狭義の合気道とは、植芝盛平翁が創設された合気道のことを指す。

僕が約10年前から稽古しているのは狭義の合気道であり、大東流とは別の武道であると認識している。
だから大東流の稽古は、まったくの初心者として参加している。
時々「合気道では参段なのに、なぜ大東流では初心者なのですか?」と聞かれるが、ふたつはまったくの別武道だと認識しているから、当然である。
また、そもそも段や級は、その道場や流派の代表に認めていただくローカルな認定であり、外部へ出たときはひとつのめやすに過ぎない。

ただ、別武道とはいえ、共通点もたくさんある。
合気道で学んだことが大東流習得の上で大いに役立っているし、また大東流で習ったことを合気道の稽古に活かすこともできる。
特に、僕の合気道の先生と大東流の先生は、目指す境地や稽古方針、そして重要視されていることが似ているので、たいへんに取り組みやすい。

現在、週に2~3回、多いときは日曜日の自主稽古も含めて週に5回稽古に通っている。
遅れてやってきた青春のようであるが、稽古が楽しくて仕方がない。
ご指導くださる先生、先輩や稽古仲間、そして稽古通いを認めてくれている家族には心より感謝をしている。
by hotshark | 2007-06-10 05:27 | 合気道稽古日記
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