本日の稽古日記 4月23日

本日は、半年に一度の昇級・昇段審査を実施した。
5級、4級、2級、初段、それぞれ数名ずつの方が審査を受けられた。
結果は全員無事合格であり、何よりであった。

今回も先生の補助として、審査を担当させていただいた。
皆様より少しだけ先に合気道を始めた者として、今回の審査を通してのコメントを記しておきたい。



最初に言えるのは、今回審査を受けられた皆様は、例外なく上手である。
少なくとも、その当時の僕よりもはるかに上手である。
真面目に道場へ通い、真摯に稽古に取り組んでおられることが、技を通してわかる。

まずは、5級に合格された方へ。
5級は最初の級であり、これに合格できたことは、それぞれの方にとって特別な意味があると思う。
僕の場合は、武道で級をいただいたのは合気道が初めてであり、まさか自分が武道の級をいただけると思っていなかったので、とても嬉しかったことを記憶している。
どうかその感動や思いを忘れることなく、今後も真摯に稽古に取り組んでいただきたい。

次に、4級、2級に合格された方へ。
皆様それぞれの立場で、ひとつ上を目指し、それを実現されたわけである。
その意義は、たいへんに大きいと思う。
もちろん、それぞれご自分の努力の賜物であるが、いつも指導いただいている先生や諸先輩の愛情や労苦に、思いをめぐらせていただきたい。
そして、自分たちはもう教えてもらう一方の立場ではなく、後に続く者たちに教える立場でもあることを自覚していただきたい。
教えることによって、自分も大きく成長することは、間違いないのだから。

最後に、初段に合格された方へ。
皆様には、黒帯の意味をよく考えていただきたい。
ちなみに僕は、黒帯は「道を歩んでいる証」と考えている。
黒帯を締めるということは、合気道という人間成長そして世界和合のための道に入り、常に向上を目指し、生涯をかけて歩き通す覚悟と誇りを持つ証だと思う。
初段は、文字どおり「最初の段」であり、やっとその道の入口に立てた出発点ということである。
先生から黒帯を締めることを許していただくというのは、そういう大きな意味のあることなのである。
そのことをよくよく自覚していただきたい。

以上、僭越ではあるが、自分自身への自戒もこめて、コメントをさせていただいた。

とはいうものの、楽しく、長く稽古をするのがいちばんだと思う。
これからも素晴らしい先生のもとで、素晴らしい仲間とともに、楽しく、長く、真摯に稽古に臨んでいただきたい。

なお審査終了後に、親睦会を開催した
車で移動しているため僕は飲めなかったが、穏やかで楽しい会であった。
by hotshark | 2006-04-28 03:22 | 合気道稽古日記
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