本日の稽古日記 11月13日

二週間遅れの稽古日記ではあるが・・・

本日は、稽古終了後に、先生から参段の證状をいただいた。
先生からは、改めて「参段の自覚をもつように」とのお言葉をいただいた。
たいへん嬉しく、かつ身も心も引き締まる思いである。

さて、参段の自覚とはなにか。
いま、僕は何を自覚すべきか。



僕は、「合気道を正しく指導し、普及させる立場になったこと」を自覚すべきであると考えている。

正しく指導するためには、まずは自分自身が合気道を正しく理解せねばならない。

合気道の歴史、成り立ちの背景、現状。
精神的バックボーン、哲学。
技の種類、意味、理合い。

僕自身、まだまだ経験が浅く、勉強不足であり、知らないこと、わからないことが多い。
先生や先輩方の指導や教えを丁寧に真摯に受け止め、自分の糧にしたい。
またいろんな機会をとらえて、合気道に対する理解を深めたいと考えている。
それらを通じ、自分自身の技の練磨に励み、より高度で洗練された技が身につけられるようにしたい。

幸いなことに、インターネットを通じて、各地で真摯に合気道を追求されている方々ともお知り合いになることができた。
この方々から教えていただくことも、たくさんある。
本当にありがたいことだと、いつも心より感謝申し上げている。

次に、指導や普及させる立場としては、まずは自分自身の合気道に対する考えを明確にすることが大切だと思う。

僕自身は、合気道はあくまでも武道であり、武道とは「平和な社会を築き、よりよく生きることを追求する道」であると考えている。
常に平和と、他者の幸福を願う大きな心を養うこと。
なにごとにもとらわれることがない、柔軟で平穏で強い心を養うこと。
比較や競争を必要としない、絶対的強さを養うこと。
それが、僕が合気道を稽古する目的である。

合気道を稽古する目的は、人それぞれである。
術理を追求するために稽古する人。
健康維持、健康増進のために稽古する人。
美容のために稽古する人。
精神的強さや安定を求めて稽古する人。
人とのつながりを求めて稽古する人。

百人いれば、百通りの目的があると思う。
すべてが正解である。
でも、究極は、みんな「よりよく生きたい」のではないだろうか。
そう考え、稽古に参加されているみなさん一人一人を尊重し、合気道を通じて出会えたことを喜び、楽しく一緒に稽古すること。
それを指導や普及の基本的な姿勢としたい。

以上、文中にも述べたが、僕はまだ入り口に立ったばかりである。
それをわきまえつつ、合気道を真摯に追及していきたい。
そして、一緒に合気道の稽古に参加されている方、これから合気道をはじめようとされている方に対して、少しでも力になれたら、とても嬉しいと思う。
by hotshark | 2005-11-27 06:54 | 合気道稽古日記
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