本日の稽古日記 9月4日

「いただいたものをそのまま、あるいはもっとたくさんにしてお返しする」

合気道の技は、そのような一面を持っていると思う。
最近、特にそれを強く感じる。



先生の受けをとらせていただくとよくわかるが、受けであるこちらが力を入れれば入れるほど、スピードが速ければ速いほど、先生の技は強烈になる。
合気道の演武を見ていると、技をかけられた人がときどき「うっ!」とか「ぎゃあ!」とか声をあげるのを見かける。
以前は「なんてたいそうな」と思ってみていたが、最近自分が知らずに同じようなことをしている(声を上げている)のに気付いた。
でも、自然に声が漏れてしまうのだ。
急に腹部や胸部を強打されたら誰でも思わず声をあげると思うが、それに近い感覚だ。
#ただし、先生の技はまったく痛くない。むしろ気持ちいい。

こちらが出した力がそのまま、あるいはそれ以上の勢いを伴って返ってくる。
そしてその結果、崩れざるを得ない、倒れざるを得ない、そういう状況に陥る。
先生の技は、そんな感じだ。

「気の法線を知りなさい、探しなさい」

最近、先生はよくそうおっしゃる。
それが重要なことであるのは、頭ではわかる。
身体でわかるには、稽古を重ねるしかない。

さて、今週末は2年ぶりの夏季合宿が催される。
初参加のメンバーも多く、たいへん楽しみである。
先生のアドバイスや参加されるみなさまの意見をもとに、昨夜稽古メニュー第一案を作ったので、今日メーリングリストでみなさまに投げる予定。
初級者は初級者なりに、中級者は中級者なりに得るものがあるよう、そして我々有段者はより高く深いレベルに到達できるよう、二日間の合宿を有意義なものにしたい。
by hotshark | 2005-09-08 05:56 | 合気道稽古日記
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