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長男、空手をやめる

a0002763_22445375.jpg小学校2年生から空手の稽古を続けていた長男。
だが、8月22日(月)を最後に、彼は空手道場を去ることになった。



長男は今年中学生になり、塾通いの都合で週一回しか空手の稽古に通えなくなった。
学校ではテニス部に所属し、毎日クタクタになって帰ってくる。
そんなこんなで、空手の稽古を続けるのがつらくなってきたのが、僕から見てもよくわかった。

加えて、長男は僕に似たのか、好戦的な少年ではない。
一定のルール下とはいえ、人を殴ったり蹴ったりするのは、どうも苦手なようであった。
武道や格闘技が好きでもなく、TVで空手の試合やK-1などの格闘技戦を放映していても、見向きもしなかった。
また、テニス雑誌はむさぼるように読んでいるのに、僕が買い与えた空手の雑誌や教本は、埃をかぶっている・・・

7月になってから、空手の稽古を継続するかどうか、長男に打診した。
彼からは「続けたいような、続けたくないような・・・」という中途半端な返答しか帰ってこない。

夏休みになり、彼は毎日部活に明け暮れる。
炎天下の練習なので、そうとうきついはずだ。
でも、彼は嬉々として家を出て行く。
テニスの練習が、楽しくて楽しくて仕方ないらしい。
でも、空手の稽古はなんだかんだ理由をつけて休みたがることが多い。

それを見て、嫁さんと僕は彼の背中を押すことにした。
最後は自分で決めてほしいが、少し助けてやらないとだめと思ったからだ。
彼に、中途半端な気持ちで稽古に臨むのは先生や先輩に失礼だ、この際自分でけじめをつけなさい・・・と告げた。
それで、彼の心もようやく固まったようだ。
彼は、8月22日に先生や先輩に、空手をやめることを告げることを決心した。

そして迎えた8月22日。
僕も少し無理をして仕事を早めに切り上げ、空手道場へ向かった。
長男の道衣姿が見られるのもこれが最後だと思うと、少しさみしい気がした。

稽古が終わり、いつもの通り道場の清掃をした後、僕はぐずぐずしている長男にめくばせをした。
長男は、わかったというように無言でうなずいた。
僕は「長男から話があるそうですから」と先生をつかまえ、長男を呼んだ。
長男は重い口を開き、今日を最後に空手の稽古をやめることを先生に告げた。

その時の先生の残念そうな顔は、今でも忘れられない。

思えば、長男は小学2年生のとき、先生が道場を開かれた直後に入門した。
まったくフニャフニャの長男を、先生は根気よく指導をしてくださり、面倒をみてくださった。
中学生になり、体ができはじめ、技も本格的になり、さあいよいよこれからが楽しみだ、という時期に突然やめると言い出したのだから・・・

でも、先生はひきとめるでもなく、嫌味を言うでもなく、長男の言い分を受け入れ、ねぎらいとはげましの言葉をかけてくださった。
僕は、少し胸が熱くなった。

さあ、今度はお世話になった先輩方に挨拶だ。
もっともお世話になったM先輩。
長男のことをよく理解し、いつもいつも親身になって指導をしてくださった方だ。
M先輩も、本当に残念だったに違いないが、笑顔で「よくがんばったな。やりたくなったらいつでも来いよ」と長男の肩を叩いてはげましてくださった。
他の先輩方も、次々に長男を激励し、握手をしてくださった。

そのとき、ここ数年人前では絶対に泣いたことのなかった長男が、涙をこぼした。
先生や先輩方の真心に、感極まったのであろう。
また、厳しくも優しくあたたかい先生や先輩方と離れるのが、つらくなったのかも知れない。
いずれにせよ、普段あまり感情を表にあらわさない彼が泣くなんて、よほど心に迫るなにかがあったのだろう。
でも、もう後には引けない、きみは男なんだから・・・

僕も、長男には空手を続けて欲しかった。
試合に勝てなくてもいい、週一回の稽古だけでもいいから、続けて欲しかった。
彼が空手をする姿を見るのが、好きだった。
でも、それは親のエゴだ。
彼も中学生なのだから、自分の歩む道は自分で決めさせてやりたい。
後悔することもあるだろうけど、人生は決断の繰り返しであることを身をもって知らなければならない。

極真会館関西総本部 八幡支部の先生や諸先輩方には、この5年間、本当にお世話になった。
親として、どうやって感謝の意を伝えればよいのか、わからないくらいだ。
この5年間に先生や先輩から指導を受け、道場仲間と交流できたことは、なにものにもかえられない、本当に貴重な財産だ。
これからは、きみが空手の稽古で培った克己心を忘れず、元気でがんばることが、みなさんに対するなによりの恩返しになると思う。
どうか、それだけは決して忘れることなく覚えておいて欲しい。

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極真会館関西総本部 八幡支部は、厳しくも、やさしくあたたかい先生や先輩方がおられる、とてもすばらしい空手道場です。
類は友を呼ぶといいますが、新しく入門されてくる方々も、本当に良い方ばかりです。
空手にご興味のある方、お子様に空手を習わせてみたいと思われている方は、ぜひ稽古の見学に行ってみてください。

*過去に投稿した、空手に関する記事
親バカですが、子供の成長に涙する
おつかれさま
今日は空手の昇級審査
大人の涙
今日は、稽古を休む。
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by hotshark | 2005-08-27 22:43 | いわゆる日記
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